奄美大島からの辺野古土砂調達、「南西諸島」から全国に広がる自衛隊配備を問う・集会開催される
1月19日、御茶ノ水の連合会館会議室を会場に、<奄美大島からの辺野古土砂調達、「南西諸島」から全国に広がる自衛隊配備を問う>集会が開催されました。集会は、現在取り組まれている「奄美大島から辺野古埋立のための石材・土砂を調達しないことを求める署名」を成功させようと、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会と「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会が共催。
集会の主旨:国による代執行が強行される辺野古。地盤改良船が金武湾に到着し、安和桟橋での死傷事故の検証もなく、今度は塩川地区で土砂搬出が再開された。新たに始まった宮城島からの土砂搬出では、中城湾港の使用許可を県に申請せず、沖縄総合事務局使用部分の目的外使用を強行している。また、南部地区からの土砂搬出の目処が立たないなかで、奄美大島からの土砂搬入に向けて事前調査が開始された。その奄美大島から始まった「南西諸島」への集中的自衛隊配備とミサイル基地化は、いま西日本へ、全国へと広がろうとしている。(集会案内チラシより)
集会では、まず、国会包囲実行委員会メンバーから辺野古をめぐる現状報告がありました。
続いて、「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会・共同代表の阿部悦子さんが、昨年9月と11月の奄美現地調査をふまえて、「奄美大島レポート―辺野古土砂調達と軍事化」と題して報告アピールしました。
前半は、奄美大島で土砂調達が行われる採石場の環境破壊の現状報告。阿部さんらは、昨年9月、奄美大島の4市町村の採石場を見て回り住民から聞き取り調査。4市町村長あてに、土砂搬出に反対の意思を表明することなどを求める要請書を提出しました。採石場からの土石流でサンゴの海が破壊され、周辺集落の住民は、騒音、振動、粉塵に長らく苦しめられています。
後半は、奄美群島の軍事化について。昨年10月~11月に実施された「キーン・ソード25(日米共同統合演習)」を目の当たりにしたレポート。奄美大島、喜界島、沖永良部島、徳之島などでは、演習に、公園や市街地、民間の港湾が多く使われました。
次に登壇した「フォーラム平和・人権・環境」共同代表の染裕之さんのお話は、「『南西諸島』から広がる全国の戦場化」について。防衛力強化のために整備拡充する「特定利用空港・港湾」の指定が全国各地で進められている現状を報告。日本国憲法の三大基本原則/基本的人権の尊重、国民主権、平和主義を手放してはならない、「戦争する国」総仕上げの改憲を許してはならない、と強調しました。
奄美大島から辺野古新基地建設に石材や土砂を持ち込ませない!
全国から署名しよう
沖縄防衛局は、米軍に提供する辺野古新基地を造るため、世界自然遺産に指定された奄美大島からの埋立用材調達に向けた具体的な作業に入りました。
「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」は、1.搬出地の奄美の生活・自然環境が破壊される 2.特定外来生物が沖縄に持ち込まれる 3.防衛局は変更承認申請を行っていない、と問題点を指摘し、この計画を止めるための署名活動に取り組んでいます。
署名のあて先は、防衛大臣と沖縄防衛局長。要求事項は、1.奄美大島からの辺野古埋立用材調達を断念すること 2.辺野古・大浦湾の埋め立て工事を直ちに中止すること。
東京・生活者ネットワークは、この署名活動に賛同しています。多くのみなさんのご協力をお願いします。
一次集約:2025年1月31日。二次集約:3月31日。署名用紙は、辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会HPからダウンロードできます。
https://dosyazenkyo.com/index.html
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署名用紙