2025年頭に寄せてーーあなたの選択が東京を変える
山内玲子 東京・生活者ネットワーク代表委員/前都議会議員
新しい年を迎えました。
今年もよろしくお願いいたします。
2024年は「選挙イヤー」と言われ、米国大統領選挙をはじめ、さまざまな国や地域で選挙が行われました。日本でも、政治とカネの問題等で政治不信が募るなか、衆議院議員選挙が行われました。政権交代は起こらなかったものの、自民、公明は少数に転落、自公過半数割れとなりました。
これを機に、数の力で押し切る横暴極まる政治は終焉させなくてはなりません。政治に驕りは禁物です。野党が力を高め、政権が緊張感を持つようになれば、日本の政治は変わります。生活者ネットワークは、市民とともに、国会でも地方議会でも白熱した議論が行われるよう目を凝らしていきます。
都知事選挙を転機に、SNSが有権者の投票行動に大きな影響を与えるようになりました。特に動画の影響力が大きく、政治への関心が高まるきっかけになってはいますが、その一方で短絡的な判断に流される危うさも出てきました。極端な主張や誤った情報がSNSを使って容易に広がり、市民の意思決定に影響を及ぼすリスクが高まっています。いろいろな情報のツールを持ち、さまざまな角度から自らが考え、判断する力を磨き続けることが必要です。欠落している、年少時からの市民性教育、政治教育の必要性が切迫した課題となっています。
地域政党 生活者ネットワークは、これまで、日々の活動や調査活動を通じて、新しい仲間を広げ、つながって来ました。地域の時代が到来している今。だからこそ、その活動が今を生きる市民の目線とあっているか、理念優先に陥っていないか、俯瞰してみること、政治課題は市民生活の現場に在ることを再認識したい年明けです。生活者ネットワーク自体がワクワクする場であればあるほど、人は関心をもって市民政治への理解を始めるのだと確信し、私たちは2025年の活動に踏み出します。
今年の夏には、参議院選挙があります。衆議院の解散もタイミングの問題と言われています。雨後のタケノコのように少数政党、地域政党が乱立するなか、生活者ネットワークは1977年都議選に挑戦して以来、約50年の実績を持つ元祖・地域政党=参加と自治の市民政治のパイオニアとして、延べ約470人の議員を議会に送っています。誰よりも、どの地域政党よりも、地域に密着し、市民の声をきき、生活者の視点で、生活の現場から政策をつくり、実現してきました。
3月の小金井市議選に安田けいこ(2期目)、夏の都議選に、世田谷区・高岡じゅん子(新人)、北多摩第二(国分寺市・国立市)・岩永やす代(2期目)、秋の葛飾区議選に沼田たか子(2期目)が挑みます。特に都議選は、3人以上の候補予定者の擁立を、東京・生活者ネットワーク第24回定期大会で決定。世田谷選挙区/北多摩第二選挙区に次ぐ都議選候補予定者の選考が佳境となっています。全地域ネット総出で、市民自治の実現のために2025自治体選挙での全員当選をめざします。
2025年を、市民自治の飛躍の年としましょう!