「沖縄・相次ぐ米兵による性暴力事件に抗議し 基地撤去を求める東京行動」に参加
性暴力をなくそうとフラワー遊説で声をあげはじめ、今年で5年目となります。
昨年は、沖縄で少女が米兵に性暴力を受けた事件が、半年もの間隠ぺいされていたことが明るみにでました。東京・生活者ネットワークからも抗議のステートメントを発しています。
国・警察による在沖縄米兵の性暴力事件隠ぺいに強く抗議する! 全ての性暴力、そして沖縄への構造的差別にNOを!
12月13日、那覇地方裁判所はこの米兵に、懲役5年の実刑判決を言い渡しました。しかし被告は無罪を主張し、即日控訴しています。
12月22日に行われた「沖縄・相次ぐ米兵による性暴力事件に抗議し 基地撤去を求める東京行動」(共催:基地・軍隊はいらない4.29集会実行委員会/沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)では、東京・生活者ネットワークも賛同団体として名を連ねました。
この行動は同日午後2時から沖縄で開催された県民大会に連帯したものです。沖縄では会場に入りきらない2500名を超える人々が集まり、被害者への謝罪や補償などを求める決議が採択されています。
登壇者の中には、女性差別撤廃条約の審査委員会に沖縄の女性の現状を訴えるためジュネーブに駆けつけた女性の姿もありました。その行動力が、委員会の最終見解にはじめて沖縄における性暴力の記述へとつながったのです。
東京行動には約400名が集い、集会とデモを行いました。
集会で沖縄の女性は「本土の人に、いまこれを聞いている人に、どうか自分ごととして考え、行動して欲しい」「沖縄では、何か起きるたびに自分だったかもしれないと感じながら暮らしている」「なぜ沖縄が最前線に立たなくてはならないのか」「いつまで私たちにこんなことをさせるのか」といった怒りの訴えがありました。その通り、これ以上沖縄の方々だけに頑張らせているわけにはいきません。
その後のデモでは、「性暴力は許さない」「日米地位協定の抜本的改定を」など声をあげながら歩きました。風が強く旗や横断幕を持つのも苦労しましたが、一緒に持ってくれる女性や、沿道から力の限りの拍手を送ってくれる女性がいて、胸が熱くなりました。一人でも多くの人に、声や思いが届き、種がまかれたことを切に願います。
女性の人権はあらゆるところで踏みにじられています。
12月30日に東京駅前広場で行われた「言葉つむぐデモ」(呼びかけ人:能條桃子さん、福田和子さん、宮越里子さん)は、女子大学生に集団で性的暴行をしたとして強制性交罪に問われた滋賀医大生らを、逆転無罪とした大阪高裁判決への抗議を込めた集いでした。ポストイットに思いをつづり、集った人と対話する、お互いをケアしあいながら共感と連帯を示すデモです。このようなやり方もあるのだと、新たな気づきとなりました。
「おかしいことはおかしい」声をあげつながっていく―その力を信じています。だからそれぞれの形で表現しつづけていくことが大切だと思います。
生活者ネットワークは、今年も各地ぞれぞれのフラワー遊説を通じて、性暴力根絶に向けて皆さんとともに活動していきます。
報告:日野・生活者ネットワーク市議会議員 白井なおこ