リニア中央新幹線トンネル工事に関する申し入れ
本日(11月8日)リニア中央新幹線トンネル工事に関する申し入れを都知事あてに行いました。
2024年11月8日
東京都知事 小池百合子 様
都議会生活者ネットワーク 岩永やす代
リニア中央新幹線トンネル工事に関する申し入れ
町田市のリニア中央新幹線トンネル工事現場に近い住民の家の庭で、地下から水と気泡が湧き出て、掘削工事を中断したとの報道がありました。現地のリニア小野路工区のトンネルは、地下40メートルを超える大深度地下をシールドマシンで掘り進めるものです。シールドマシンによる大深度地下の工事では、調布市で2020年外環道工事に伴う道路陥没事故が起こり、多くの住民が転居を余儀なくされるなど大変な被害になっています。町田市では、住民から同様の被害が起こるのではないかと心配する声が上がっています。
リニア工事では、岐阜県で水源井戸の井戸枯れや地盤沈下、また崩落事故などが起こっており、大井川の水量減少の懸念も解決していません。重金属を含んだ建設発生土の処理や、リニアの持つ膨大な電力使用、発生する電磁波など、多くの問題が指摘され、沿線に反対する市民団体が多くあるなかで工事が始まった経緯があります。
今回の事態を受けて、あらためて大深度地下の利用やシールド工法だけでなく、南アルプスをはじめ日本の貴重な自然、地下水を壊すリニア新幹線について、検証が必要です。JR東海は、シールドトンネル工事を中止し、徹底した原因究明をすべきです。
都議会生活者ネットワークは、東京都がJR東海および国土交通省に対して、以下のことを要請するよう求めます。
記
1.原因究明にあたっては調査の過程や資料も含めて情報を公表し、透明性を図ること
2.原因が究明されるまで工事を中止すること