都議会生活者ネット パラリンピックの学校連携観戦の中止を求め緊急申し入れ
都議会生活者ネットワークは、本日、パラリンピックの学校連携観戦の中止を求める申し入れを東京都知事および東京都教育長宛てに行いました。教育庁神田恭司主任指導主事(オリンピック・パラリンピック教育推進担当)が対応し、「貴重なご意見として承りました」と答えました。申し入れの内容は以下のとおりです。
2021年8月23日
東京都知事 小池百合子 様
東京都教育長 藤田裕司 様
都議会生活者ネットワーク 岩永やす代
パラリンピックの学校連携観戦の中止を求める申し入れ
新規感染者が連日5000人を超え、オリンピックのときよりも状況は悪化しています。24日に開幕するパラリンピックでは、無観客でも学校連携観戦を実施するとしています。
8月18日東京都教育委員会に出席した教育委員4人が反対を表明し、政府の感染症対策分科会の尾身会長も否定的な意見を述べるなど、医療関係者からも次々に懸念する声が大きくなっています。ところが教育庁は、オリンピックの学校連携観戦は中止したにもかかわらず、パラリンピックについては「実施できるよう支援していくのが我々の立場」と、あくまでも実施することに固執しており、いくつかの自治体や特別支援学校が参加する意向を示しているということです。
デルタ株に変異したコロナウイルスによって子どもへの感染も急増しており、昨年来学校では運動会や修学旅行などの行事が中止に追い込まれ、現在は新学期への対応に迫られているところです。このような状況で、団体でのパラリンピック観戦は、感染防止に逆行するものであり、学校連携観戦の実施はあまりにもリスクが高いと言わざるを得ません。
都議会生活者ネットワークは、子どもたちの感染防止を優先し、学校連携観戦を中止するよう、強く要望します。