学校保健における『香害』対策についてのアンケート調査を実施しました!
学校保健における『香害』対策についてのアンケート調査を実施しました!
生活者ネットワークは柔軟剤などの香料による化学物資過敏症の問題について課題提起し、市民向け啓発としてのポスターやパンフレット作製を提案・実現してきました。(以下のポスターは日本消費者連盟が独自で作成したもの。ホームページから自由にダウンロードできます。このほかにいくつかの自治体でポスターやパンフレットの作成が進んでいます)。
また、香料や香料を包むマイクロカプセルは日本では成分表示の義務がないため、消費者の知る権利を保障するために表示を義務化することや、健康被害に関する情報収集や相談、対策の必要性を国に対して訴えるための地方議会からの意見書提出にも取り組み、小金井市議会、多摩市議会、町田市議会、清瀬市議会で可決しています。
さらに、給食着の洗濯などに関連して声が寄せられることの多い学校での現状や対策について知るために、2019年9月から2020年1月にかけて「学校保健における『香害』対策についてのアンケート調査」を実施しました。
質問は、①強い香りの着香製品の使用自粛の呼びかけ、②ポスターやホームぺージでの啓発、③教室内の換気の励行、④学校等での芳香剤や、清掃業務において香料を含む製品の使用、⑤給食着の洗濯での着香製品の使用自粛を呼びかけ、⑥個人用の給食着について、⑦香料による健康被害の相談や使用自粛の要望、⑧香害の問題についてのアンケートや聞き取り調査、その他(自由記述)の9項目。
アンケート調査からは、少しずつではあるが着香製品による化学物質過敏症への認識がなされ始めており、さらに広く知ってもらうための働きかけが必要だと再認識できました。また、香害の問題は香りの好き嫌いやマナーのこととして捉えると、無臭であることにこだわり、消臭剤の使用やにおいがあることへの無理解やいじめにもつながりかねないことから、製品の成分による化学物質過敏症として正しく知ることの重要性もわかりました。
だからこそ、成分表示が重要です。これからも市民や消費者団体とも連携しながら、香害についての啓発と対策に動いていきます。
アンケート調査の結果はこちら
※①アンケート報告
※②依頼状、質問用紙、回答全文など資料
*回答での自治体名・学校名はすべて外してあります。