横田基地周辺井戸の有機フッ素化合物汚染について原因究明と汚染除去を求め要請 都議会生活者ネットワーク 山内れい子
1月6日、米軍横田基地周辺の井戸から有機フッ素化合物が高濃度で検出されたとの新聞報道があった。横田基地からは、これまでもさまざまな有害物質が漏出しており、周辺住民の不安が払しょくできないでいるなか、今回の問題も、東京都は、2018年12月に基地内での泡消火剤による汚染が報じられたときから、国を通じて問い合わせていたもので、しかし米軍からの回答は全くないまま今日にいたっているという。
東京都福祉保健局によると、昨年の「横田基地モニタリング井戸」調査で、立川市内にある井戸で有機フッ素化合物のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)合計合わせて1340ナノグラム/ℓを検出、同じく、武蔵村山市にある井戸でPFOS・PFOA合わせて143ナノグラム/ℓを検出したということだ。有機フッ素化合物は、分解されにくく、生物中に蓄積されるなど人体への影響が懸念されており、「POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)」や「化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)」で規制されてい有害物質で、アメリカでは、PFOS・PFOA合計で70ナノグラム/ℓという飲料水への目標値を、環境保護庁が勧告している。
地域が誇る貴重な水資源=おいしい地下水=を保守、活用し続けるために――都議会生活者ネットワーク 都に要請行動
横田基地周辺の昭島市や羽村市、福生市などで、水道水源をはじめ、周辺の地場産業にも活用されているおいしい地下水は、地域が誇る貴重な水資源である。
都議会生活者ネットワークは、基地周辺の環境と住民の健康を守る観点から、日本政府および米軍に対して、基地内の地下水濃度や泡消火剤の使用状況などを明らかにするよう都として要請するとともに、汚染の原因を究明するよう求める、「横田基地周辺井戸の有機フッ素化合物汚染について原因究明を求め要請」と、重ねて、地下水汚染は周辺住民の健康にかかわる問題であることから、「水道水源井戸の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める要請」を、東京都知事、並びに東京都水道局長に宛てて行った(2020年1月8日)
●都議会生活者ネットワーク都議会議員 山内れい子の要請:全文は以下
横田基地周辺井戸の有機フッ素化合物汚染について原因究明を求め要請
水道水源井戸の有機フッ素化合物汚染の原因究明と汚染除去を求める要請
米軍横田基地:2013年