豊洲市場への移転をめぐる補正予算審議の臨時会が開催
30日豊洲市場への移転をめぐる補正予算審議の臨時会で都議会生活者ネットワークの山内れい子が質問に立ちました。
8月28日第2回臨時会に上程された市場会計補正予算案は、豊洲市場への移転準備と築地再開発に向けた検討を内容とするものです。補正予算案審議のための臨時会開催は極めて異例です。過去に1度だけありましたが、その際は質疑もなく終わったということです。
今回の臨時会では、本会議で一人会派も含め全会派の質疑が行われ、その後経済・港湾委員会に付託、審査されることになりました。都議会では通常、定例会でも、議案に対する質疑は、付託された委員会だけであり、本会議で行うことはありません。本会議での質問は代表質問や一般質問だけで、その質問時間は、議員数に応じて各会派に割り振られています。今回のように、一人会派も含めて議案質疑を行うことは、議会運営という点からもこれまでに例がなく、議会が活性化する兆しと見ることができます。
30日に行われた質疑で、生活者ネットワークは、
①盛り土を行わず地下ピットをつくったのだから、環境アセスメントをやり直すべき
②無害化できない豊洲は、将来も汚染対策の追加工事が必要になると懸念するがどうするのか
③築地の再開発方針が示されたが、将来像や事業者の期待にどう応えるのか
④取引量が減るなか、豊洲は大きすぎるので、今後の市場規模について考え直すべき
――という4点について質問しました。
提案された補正予算は、経済・港湾委員会で2日間の質疑が予定されており、臨時会前の25日の委員会でもこれに関連する質疑が行われています。この審議をめぐり、共産党と民進党から予算特別委員会の設置が提案されましたが、常任委員会(経済・港湾委員会)に代わって補正予算審議のためだけの予算特別委員会が必要であるとは思えないという理由から、都議会生活者ネットワークはこれに反対し、否決となりました。9月1日、9月4日に開催予定の経済港湾委員会(市場問題を取り扱う常任委員会)の質疑に注目しています。9月 5日の本会議で議決になります。