「政治はどこに向かうのか―ネットの力で都政を変える」 生活者ネット新春の集いから
「政治はどこに向かうのか―ネットの力で都政を変える」 生活者ネット新春の集いから
◆東京・生活者ネットワーク 2017新春の集い を開催
東京・生活者ネットワークは今夏(7月2日投開票)の東京都議会議員選挙を視野に入れた1月31日、「2017新春の集い」を開催した(於:中野サンプラザ)。
第1部:パネル討論「政治はどこに向かうのか~ネットの力で都政を変える」、第2部:交流会と2部形式で行った集いには、日ごろから「まちづくりの主役は市民」を共有する生活クラブ運動グループ各位、NGO/NPOのみなさんや、連係する都議会議員、国会議員、労組のみなさんなど内外の関係各位に参集いただき、参加者は300人を優に越え、ともにポピュリズムの台頭著しい国内外の情勢に、今こそ市民の「正気」で立ち向かおう、2017年を、私たちのまち東京から「立憲デモクラシー」を取り戻す元年にしようと決意。
同時に行われた記者会見では、今夏の都議選に向けて準備が加速する東京・生活者ネットワークの候補予定者が登壇。現職の山内玲子(国立市・国分寺市)、現職の小松久子(杉並区)、現職からのローテーションをめざす新人の岡本京子(世田谷区)、新人の菊地靖枝(練馬区)の4人がそれぞれ都政にチャレンジする決意を力強く述べた。
選対長で現職都議の西崎光子からは、〈やさしさをレガシーに〉をスローガンに、市民の参加で都政を変えるネットの2017都議選基本政策が発表。五輪のための都政から、都民のための都政へ――東京が人口減少に転じる2025年高齢都市・東京問題こそを視座に据え、市民がつくる〈子ども・若者の未来〉を拓く東京、世代を超えて〈人権を大事にする福祉社会〉の実現をめざす決意を語った。
◆政治はどこに向かうのか――ネットの力で都政を変える
第1部「政治はどこに向かうのか―ネットの力で都政を変える」と題してのパネル討論では、三浦まりさん(上智大学教授)、諏訪原健さん(ReDEMOSメンバー/元SEALDs)、中野晃一さん(上智大学教授)の各氏をパネリストに迎え、三浦まりさんには「ジェンダー問題と女性の政治参画の必然・必要性」について、諏訪原健さんには「不足する若者支援と未来に投資する教育・奨学金問題」について、中野晃一さんには「ポピュリズムが蔓延する国内外の政治情勢と立憲デモクラシーを破壊する安倍政権の問題」についてお話しいただいた(パネル討論の模様は『生活者通信№306』3月1日号に掲載します)。
それぞれのテーマに添った明確無比のコメントをいただいた後、「小池都政についてどのように考えるか」「生活者ネットに期待すること」としてご意見やご提案をいただくことに。生活者ネットに対する認識として共通するのは「不寛容な時代だからこそ、地域で顔の見える関係性づくりが重要、地道に地域で活動することの大切さと意義―それを実践しているのが生活者ネットワークであることを自覚し、さらに実践を積まれたい」と、大きなエールをいただく。
ローカルパーティ「東京・生活者ネットワーク」は、生協活動や地域活動に参加する女性たちが、「政策決定の場への市民の直接参加を!」と訴えて、1977年7月の都議会議員選挙に練馬選挙区から初挑戦したことに始まる。発足から数えて40年目。東京・生活者ネットワークは、「2017新春の集い」をあらたな歩みの一歩とし、都議選候補予定者らとともに、市民による政治ネットワークを大きく広げ、強く張っていく行動にまい進していく。