熊本地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます

一刻も早い復旧と九州電力川内原発の停止を

熊本地方、大分地方で14日から発生した地震で被災された皆様にお見舞い申しあげますとともに、亡くなられた方々のご冥福をこころよりお祈り申し上げます。被災者一人一人に届く救援体制の構築と一刻も早い復旧を願ってやみません。

一方、現在全国で唯一稼働している九州電力川内原発１，２号機について、原子力規制委員会が停止させる必要がないと判断したことから、政府は運転継続を容認しました。余震が止まない中、電力会社も原子力規制委員会も、地震の揺れを甘く見すぎてはいないでしょうか。 福島第一原発事故のそもそもの原因は、地震でした。東京・生活者ネットワークは、その原点に立ち戻り、原発の安全対策の在り方を再点検するべきと考えます。国民の生命と財産を守る立場にある国と当該事業者である九州電力に、いまだに収束しない福島第一原発事故を教訓とした対策を講じるよう、強く要請します。

強い余震が繰り返される中、住民の不安は計り知れません。震動が原発にどのようなダメージをもたらすか。それがどんな結果につながるか、解明されていないからこそ、今回の被害を教訓に、起こり得る地震の規模や影響を検討し直すべきです。今夏再稼働をめざす四国電力伊方原発の近くには、日本最大の断層である中央構造線があります。ひとたび事故が起きれば甚大な被害を免れないことは、福島第一原発事故で明らかです。一刻も早く、原発をベースロード電源としたエネルギー政策を転換し、再生可能エネルギー社会の構築をこそ急ぐべきです。

東京・生活者ネットワーク