「生活と政治をつなぐ」―命と暮らしに寄り添う政治の実現へ
「生活と政治をつなぐ」―命と暮らしに寄り添う政治の実現へ
3月5日、東京・生活者ネットワーク第20回定期大会を開催しました(四谷・弘済会館)。
35の地域ネット・130人の代議員が集まり、活動総括(2014年1月~2015年12月)と、向こう2カ年にわたる活動方針に係る議論・意見交換を行い、今夏の参議院選挙比例代表に挑戦する大河原まさこさん(前参議院議員/東京・生活者ネットワーク元代表委員)を再び国政に送り出すとともに、2017年の都議会議員選挙に向けては、都政に「市民の議席」を確保するため全力で取り組むことが確認されました。生活者ネットワークの2017年都議選候補予定者は、山内れい子(現職・3期目)、小松久子(現職・2期目)、菊地靖枝(新人)です。
役員体制は、代表委員に西崎光子(再任)、大西由紀子(再任)と、新たに水谷泉の3名が信任され、4期8年務めた池座俊子の退任が確認されました。事務局長は渋谷恵美子(再任)です。
最後に、大会宣言が採択され、「大事なことは市民が決める」持続可能なまち・東京の実現に向け、新たなスタートをきりました。
東京・生活者ネットワーク 第20回定期大会 大会宣言
「民主主義って何だ!」と声を上げた高校生や大学生ら若者たち
未来を受け継ぐ若者の声にしっかりと耳を傾ける、確かな政治が存在しなければ、閉そく感は募るばかりです。主権者教育の実施を導いた「18歳選挙権」は、若者の声を反映する政治へとつなげる大きな一歩です。
2014年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定から、2015年9月の安全保障関連法の成立へと、安倍政権による「憲法」違反の強権政治は留まるところを知らず、憲法九条を壊し戦争のできる国づくりへとその歩をすすめています。こうした流れに歯止めをかけるには、市民力の結集が不可欠です。
今夏の参議院議員選挙では、現政権の暴走を止め、立憲主義を取り戻さねばなりません。
これまで地域政党として多様な市民、団体、若者たちと手をつなぎ、連携し活動してきた生活者ネットワークが、今こそ、市民主権の政治を拡げるときです。
都知事は「『世界一の都市・東京』の実現」を掲げ、2020年オリンピック・パラリンピックを機に、高度成長期を想起させるような建物や、道路などのハード面に多額の税金を投入しています。
しかし、「東京は私たちが暮らす生活のまち」です。地域包括ケアを実現するための人や地域資源を活かし、環境・福祉の充実を最優先にすすめるべきです。
都議会への市民参加は遅れています。生活者ネットワークが開催を呼びかけてきた「市民と行政の協議会」は、当事者市民が課題解決に向けて、都政への具体的な提案を行う場です。今年度はLGBTを取り上げ、都政の課題として顕在化させました。誰をも排除しない共生社会、男女平等参画社会、一人ひとりに役割と出番のある社会をめざし、2017年都議会議員選挙に全ネットが一丸となって取り組みます。
子どもの貧困、地域で孤立する子ども・子育て家庭、いじめ自殺、虐待や教育格差の拡大は、私たちが抱える大きな社会問題です。おとな社会のゆがみが、子どもの権利を奪い、生きづらい社会を生み出しています。子どもの健康や住民の暮らしを脅かす原発の再稼働をすすめる政治は許されません。
持続可能な社会を創るには、「大事なことは市民が決める」、命やくらしに寄り添う政治が必要です。生活者ネットワークは、個人を尊重し、「生活と政治をつなぐ」ローカルパーティの原点に立って、平和主義と、民主主義の実現をめざします。
2016年 3月5日
東京・生活者ネットワーク 第20回定期大会参加者一同