川内(せんだい)原発の再稼働は許されない!

川内(せんだい)原発の再稼働は許されない!

今年5月21日の、「大飯原発運転差し止め」福井地裁判決に明らかなように、原子力発電は、人類とも地球上のあらゆる命とも相容れない技術です。現在、日本中で稼働している原発はありません。このまま、1基の原発も再稼働させず、脱原発を実現したいと考える多くの市民は、再稼働をさせないために、さまざまな活動に取り組んできました。

しかし、大多数の民意を顧みることなく、新エネルギー基本計画で原発をベースロード電源と位置づけた安倍政権は、原発再稼働の方針を変えていません。

六本木ファーストビル(六本木一丁目)内にある「原子力規制委員会」にむけて、川内原発の地元の市民団体メンバー、「原発いらない福島の女たち」のメンバー、「経産省前テントひろば」の渕上太郎さん、「たんぽぽ舎」メンバーなどが次々と抗議のアピールを行い、申し入れ書を手渡した。2014年7月9日

再稼働ありきの「新規制基準」施行(2013年7月8日)から2年目に入る7月9日に、「全国一斉規制委抗議行動」第2波として、鹿児島から、福島から急きょ駆けつけた市民、首都圏の市民など100人以上が集まって、川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)再稼働反対の声を原子力規制委員会にぶつけ、全国の原発立地からの声を届けました。(よびかけ:再稼働阻止全国ネットワーク)。

同じく7月9日の夕刻には、雨の中、代々木公園で、「川内原発再稼働許さない!緊急集会」(主催:さようなら原発1000万人アクション)が開催され、ルポライターの鎌田慧さん、作家の落合恵子さん、原子力資料情報室の澤井正子さんらがスピーチを行いました。集会後は、鎌田さん、落合さん、澤井さんを先頭に、350人の参加者が、渋谷の街をデモ行進し、横断幕やプラカードを手に「再稼働反対!」「福島原発事故の責任を取れ!」などと訴えました。

「原子力規制委員会」にむけて抗議のアピール。2014年7月9日

六本木ファーストビル(六本木一丁目)内にある「原子力規制委員会」にむけて、抗議のアピール。2014年7月9日

 

 

 

 

 

 

 

しかし、原子力規制委員会は、抗議の声を無視して、7月16日、川内原発の1号機、2号機について、「新規制基準に適合している」という審査書案を了承しました。今後、30日間の意見公募(パブリックコメント)を経て、地元同意の手続きなど、再稼働にむけた手続きがすすむと報道されています。

代々木公園で開かれた「川内原発再稼働許さない!緊急集会」。2014年7月9日

東京電力福島第一原発の放射能汚染水対策も廃炉への道も見えず、コントロールもブロックもできていない中で、原子力規制委員会の再稼働容認は許せません。まして、福島第一原発事故を踏まえていない新規制基準で、地震対策も火山噴火対策もプラント評価もまったく不十分なままで、また避難対策も住民理解も得られないままで、再稼働などあり得ません。

このような事態に対し、「原子力規制を監視する市民の会」、「反原発かごしまネット」、「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止

「再稼働反対!」を訴え、渋谷の街をデモ行進。2014年7月9日

める裁判の会」、「グリーン・アクション」、「美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会」、「国際環境NGO FoE Japan」、「福島老朽原発を考える会」や、「原子力市民委員会」など、多くの市民団体が抗議の声明を発表しています。東京・生活者ネットワークは、これらの市民団体や地域で粘り強く声をあげてきた草の根市民のみなさんと連携して、原発再稼働阻止にむけて行動していきます。

 

左から作家の落合恵子さん、原子力資料情報室の澤井正子さん、ルポライターの鎌田慧さん。デモの終点、渋谷の宮下公園で。2014年7月9日

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