第23回参議院議員選挙 結果報告  政治をあきらめない――国政を生活者の視点で変える活動を再開します

7月21日に行われた第23回参議院議員選挙は、自民・公明の圧勝に終わり、両党で参議院の過半数を占める結果となりました。投票率は前回選挙(57.92%)を5.31%下回る過去3番目に低い52.61%。

東京・生活者ネットワークが東京選挙区で推薦、全力で応援した現職・無所属の大河原まさこさんは、残念ですが落選となりました。

7月7日、「国政を生活者の視点で変える 市民政治の出番だ! 集会」。多くの市民活動団体から、期待のメッセージが語られた。四谷のプラザエフで

今回の選挙は原発再稼働・原発の輸出、利権政治の復活、格差拡大と雇用の不安定、TPPへの参加、改憲問題など、直接市民生活に影響する問題から国の行方を左右する問題まで、争点が山積みの正念場の選挙でした。しかし、結果はアベノミクス効果への期待に押し切られた形で参議院での「ねじれ」が解かれ、自民党1強体制が復活。安倍政権の暴走が危惧される状況を許すことになりました。

圧倒的に女性の国会議員が少ない中で、市民運動を経て都議10年、国政で6年、たゆまない活動を積み上げ、公認取り消しという理不尽な局面にあってなお「生活の現場にこそ政治課題がある。私の目標は国政を生活者の視点で変えること、市民政治を国政で実現することにある」と訴えた大河原まさこさんという「市民の議席」をなくしたことは、市民政治の大きな後退です。

1986年のチェルノブイリ原発事故によって放射能汚染された三重県産のお茶を詰めた「放射能汚染茶缶」を手に「原発ゼロ」をアピール。7月19日、足立区北千住駅前で。脱原発政治連盟「緑茶会」は、東京選挙区で大河原さんを推薦。代表の竹村英明さんと原発ゼロノミクスキャラクターのゼロノミクマが連日、応援にかけつけた

「公示直前」の一本化は、何より民主党の党運営の問題であり、選挙期間中の混乱につながったことは否めません。

比例区選挙では、個人を選ぶ選挙をと呼びかけ6人の女性候補者を応援しましたが、候補者情報が少ない中、あいはらくみこさん(民主党・現)、吉川さおりさん(民主党・現)の2名の当選に留まり、円より子さん(民主党・元)、鴨ももよさん(社民党・新)、すぐろ奈緒さん(緑の党・新)、田口まゆさん(緑の党・新)は議席に届きませんでした。比例区の候補者情報は有権者に遠く、市民の選択を阻む現状も変えていかなくてはなりません。

今回の参議院選挙を通じて、地域にあって、市民の様々な生活の課題を知る生活者ネットワークが、改めて民主主義の根幹にかかわる政治のあり方、国のあるべき姿を市民とともに議論・構築しなければならないことが明白となりました。自民党1強体制を許す結果を導いた一つ一つの、すべての課題を掘り起こし、首長選挙、統一自治体選挙、3年後に予定される衆参同日選挙を視野に活動を再開しなければなりません。

東京・生活者ネットワークは、市民政治を拡げるおおぜいの市民とともに、市民主権・地域主権の「自治分権社会」を実現するために、あきらめることなくローカルから声を発していきます。

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