第18回東京都知事選挙を終えて

 東京・生活者ネットワークは、脱原発政策を進める宇都宮けんじさんを応援し、地域の勝手連の市民と共に取り組みました。しかし、国会が突然解散し、衆議院議員選挙が同日に行われたため、東京都知事選挙が埋没し、都政の課題が争点化されなかったのは大変残念です。

東京の高齢化は急速に進み、高齢単身者、夫婦のみの世帯が増加しています。医療・福祉・介護・住宅政策等の基本政策を地域の視点で見直し、さらなる拡充と地域福祉の担い手である市区町村がその役割を十分発揮できるよう、自治体やNPO、市民活動への支援を強化する必要があります。

また、3・11以降、東日本大震災や原発事故から2年近く経っても、被災地の復興は未だ先が見えない状況が続いており、原子力発電による電力に依存してきた都市・東京においてもこれまでの生活スタイルや価値観の転換が迫られていることを多くの都民が実感しています。再生可能エネルギーの開発で持続可能な社会を創り出していくための新たな都政運営への転換が求められます。

石原都政の残した負の遺産は、新銀行東京の後始末やオリンピック招致の失敗、汚染された豊洲への市場移転など、中途半端なままで放り投げた問題が山積しています。猪瀬新知事には、430万票の重みと責任を真摯に受け止め、都民の期待に応えた都政運営を望むものです。

東京・生活者ネットワークは、子ども、若者、高齢者、障がい者が安心して暮らせる生活都市・東京の実現にむけて、今後も活動を進めていきます。                                    

                               都議会議員    西崎 光子

                           

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