人生経験にもとづく政策提案に共感はひろがったか?@新宿駅西口
東京ネット代表委員のひとり、池座とし子の司会で候補予定者が次々に政策を訴えた。ネットの政治姿勢やルールと、34自治体に54人の女性議員が市民とともに活動するローカルパーティ(地域政党)が、この夏の都議選にのぞむと司会者が口火をきった。
2期目の挑戦となる現職原田恭子(南多摩選出)は、石原銀行と揶揄される新銀行東京について、情報公開がままならぬなかで、責任を回避している知事及び行政、また、追及に手ぬるい議会の在り方をただし、中小企業支援対策や緊急雇用対策について言及。また、地域に必要な事業を展開しているNPOなど市民事業への支援策の充実を訴えた。
同じく2期目に挑戦する西崎光子(世田谷区選出)は、昨年から、東京でも深刻化した周産期医療の問題をとりあげ、地域の周産期医療ネットワークの確立、新生児の集中管理室(NICU)の拡充、さらに産褥期のサポート体制づくりに地域の助産師との連携をなど、聞き取り調査や視察から得た報告を交え提案した。
1人区の昭島市から初挑戦となる星ひろこは、長年保守が温めてきた議席を、今回こそ市民のための議席にかえ、地域福祉の充実のために全力を尽くすと、力強く訴えた。さすが、市議3期12年の経験者だけのことはある。
現職大西由紀子から交代する新人山内れい子(北多摩2区)は市民の議席確保と、日々の生活の中から感じてきた問題や課題を都政につなぎ、市民参加のまちづくりをすすめていくと、さわやかに訴えた。
杉並区からリベンジに挑戦するのは同じく新人坪井まり、これまでの金融業の在り方に疑問を持ち、自分のお金(預金)の使い道は自分で決めていきたい、NPOやNGOなど社会にとって重要な活動や事業などにお金が活かされるしくみを、東京から発信すると、市民バンクを立ち上げ活動してきた経験に裏付けされた政策を訴えた。
練馬区から初の都議ローテーションにチャレンジする中井八千代は、これまで確実に積み上げてきた活動経験を糧に、環境政策・ごみゼロのまち東京をめざすことを提案。
最後は、選対長の私から石原都政が考える10年後の東京を、真の生活者のまちに変えていくために、東京政策をもって多くの市民と変えいこう、とアピール。都議選までの限られた時間の中で、議席を守るため、全力で取り組んでいく決意を新たにした。
市民提案や、連携している活動団体、地域ネットとともに取り組んだ東京政策。この日、それぞれが歩んできた人生経験に基づいた提案が、新宿のまち行く人々のこころにどれほど届いただろうか。きっと共感を持った人が少なからずいたに違いない。
東京・生活者ネットワーク代表委員
都議会議員 山口文江
〔写真〕演説後、聴衆の中に入り話をする場面も。写真一番下は、生活者ネットのルールと政策を書いたパネルでアピールするネットメンバー