生活者の視点で国政を変える

参議院選挙 自公政権への不信任明確に

7月29日投開票の参議院議員選挙において、激戦の東京選挙区(定数5)で、東京・生活者ネットワークが推薦し、全力で応援した大河原雅子さん(民主党)が1,087,743票を獲得し、トップ当選を果たした。30日未明まで開票作業が続いた比例区では、ネットが推薦した3名のうち、相原久美子さん(民主党)が当選。山崎摩耶さん、金政玉さん(ともに民主)は当選に至らなかった。

少数意見を封じ込める政治にNO!
参議院で与野党「逆転の夏」実現

 日本の今後を大きく左右する歴史的選挙、安倍政権の信任を問う参院選に市民が突きつけたのはレッドカード! 

 生活者ネットワークは、「情報公開と分権をすすめる」「市民が直接参加できる政策協議の場を実現する」「国会に女性議員を増やす」の3項を参院選取り組み方針にかかげ、大河原雅子さん(民主党)を推薦。小泉政権を引き継いだ安倍政権は、市場経済を優先し格差と貧困を加速させた。市民に痛みを押し付ける現政権に対して人権を最優先する社会をつくるために、生活者の視点で国政を見直す市民政治のリーダー、子ども政策、食の安全や環境問題などで国に先駆けて実績をつくってきた『生活のプロ』大河原まさこさんを参議院に送るために、東京34の自治体の地域・生活者ネットワークが全力をあげて選挙戦を展開した。
 安倍首相が戦後レジームからの脱却を掲げる一方、ずさんな年金記録問題、不明朗な事務所費問題や閣僚の不適切発言などが相次いだ。国会では、数の力に頼んだ強行採決が17法案と、少数意見を封じ込める運営が行なわれるようになった。「良識の府」と称される参議院においても問題の本質議論の場が失われた。安倍路線による暴走政治に歯止めをかけるには参議院で与野党逆転を、とその可能性を秘めた緊張感のある選挙戦となった。結果は、変革を切望する市民の審判が下され、自民は大敗し公明もはじき出された。

人が、暮らしが豊かな国へ
生活者の視点で国政を変える

 年金、医療保険、介護保険、障害者自立支援法と、なにひとつ信頼に足る社会保障制度のない国で、今後の制度設計を誰かに委ねるだけではない、情報公開と参加を実現させなければならない。分権と自治をすすめ、生活者の視点で政治を変える——『政治は生活の道具』、と提案してきたネットの運動と政治姿勢が国政に楔を打ち込むことになる。

〔写真上〕最終日、中野駅で応援演説を行なう生活者ネット代表・山口文江都議
〔写真下〕各地で開催した生活者ネットの応援遊説。左:立川駅 右:多摩センター駅

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