2004年新春の集い
毎年恒例の、東京・生活者ネットワークの新春の集いを1月29日に開催しました。
【第一部 講演】
<講師>広井良典さん・千葉大学法経学部総合政策学科教授
「新しい政治の構想『豊かさ』の再定義と『定常型社会=持続可能な福祉社会』のビジョン」と題し講演。
<内容>
現在の日本が閉塞状況にあるのは、これまで目指してきた経済成長が限界に達しているにもかかわらず、それに変わるモデルが見えないところにある。従来の「大きな政府」対「小さな政府」という対立軸に加え、「成長(拡大)志向」対「環境(定常)志向」という対立軸ができ、今後目指すべき方向は「定常型社会」の実現にこそある。そのためには、公的年金をスリム化し、医療、福祉、保育、失業対策には手厚くしその財源を消費税、相続税、環境税に求めることを提言。また、これからの社会はワークシェアリングによる労働時間の短縮が課題になると指摘。
講演に引き続いて、2005年の都議選に向けてのアピールを行いました。
【第二部 懇親会】
「地域力 市民力 紹介コーナー」に、各地域で活躍されている方や、団体をお招きし、それぞれの活動を紹介していただきました。各地域での活動をお互いに共有できる場となり、多くの市民とともに、市民の政治を実践していくことが生活者ネットワークの役割であることを再確認し、日頃より生活者ネットワークを支援いただいている方々や労組、生活クラブ運動グループの人たちも交え、有意義な懇親会となりました。