都議会スタート!一人会派の議会活動について要望書を提出

第20期の都議会が始まり、闊達な議論ができる開かれた議会に改革することが有権者から求められています。多摩地域の市議会は少数会派にも配慮した議会運営を行っている自治体が多いですが、都議会では、「一人会派」の議会活動に対して、一般質問の回数や本会議での討論、予算や決算の特別委員会への参加など、さまざまな制約が課されています。都議会生活者ネットワークは、これまでも議会活動において少数会派が疎外されることのないよう求めてきました。議会の4年間のルールは、「第○期」のはじめに決まり、「申し送り」という形で運用されます。そこで、7月26日の各派世話人協議会に一人会派の議会活動について要望書を提出し、7月31日開催予定の各派代表者会(一人会派は参加できない)で議論してほしいと要望しました。

内容は、以下のとおりです。                             

 

東京都議会各会派幹事長様

一人会派の議会活動について(要望書)

 

2017年7月26日

都議会生活者ネットワーク 山内れい子

 東京都議会第20期が始まるにあたって、闊達な議論ができる開かれた議会に改革することが有権者から求められています。都議会議員は、都民の負託を受けて活動していますが、「一人会派」の質問等議会活動に対しては、一般質問の回数や本会議での討論、予算や決算の特別委員会への参加など、これまでさまざまな制約が課されてきました。

都政は、取り扱う事業の規模も幅も区市町村に比べて非常に大きいにもかかわらず、都議会での議員の質問時間が短いとの指摘を受けています。54人の新人議員を迎えて、議会改革の気運が高まっている今、都民の代表である都議会が少数者の声を大切にし、会派の大小にかかわらず議員が活発に活動できるようにしていくことが、議会の活性化に資する改革につながると思います。

つきましては、以下の項目について改善していただきたく、要望します。

  1. 本会議における発言について

一般質問は、議員1人あたりの質問時間が決められ、各会派に配分されています。質問時間の使い方について、以前は、「一人会派」が4回の定例会ごとに質問できましたが、年間質問回数を1回にすると決められ、現在に至っています。質問時間の延長および質問回数を選択できるよう、また本会議での討論もできるようお願いします。

  1. 都議会だよりへの掲載について

都議会だよりに一般質問の記事が掲載される際、「一人会派」の議員は顔写真が掲載されません。掲載していただけるようお願いします。

  1. 予算特別委員会、決算特別委員会について

「一人会派」は、予算特別委員会、決算特別委員会の委員になることができません。委員会の人数を増やすなど、「一人会派」にも参加できるようお願いします。

  1. 議会運営委員会について

こうした議会のルールは、議会運営委員会で決められていますが、当事者である「一人会派」の意見が聞かれることなくその方法が決まっています。議会運営委員会に参加できるようお願いします。

 

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