年金制度改定に要望

小泉首相に要望書を提出

東京・生活者ネットワークは「NPO法人しんぐるまざぁず・ふぉーらむ」「ぷらす1」とともに、厚生労働省が示した改定案に対し以下の通り要望を行いました。
(要望書要約)
私たちは、多様なライフスタイルに適応し、一人ひとりが安心して暮らせる個人単位の年金制度実現のため、年金制度改定に期待と関心をもち、審議会などの傍聴を続け、多くの女性たちとさまざまな学習や活動を継続してきました。
しかし、厚労省の年金改革案には大きな失望を感じています。世帯単位から個人が尊重され、誰もが支え手となるという明確なビジョンをもつ年金制度の確立に向け以下の点を要望します。
1.第3号被保険者の問題について
 1)第3号被保険者の絶対数縮小にむけた加入要件緩和を、審議会で議題にあがっていた収入要件(65万円)もいれること。時間用件のみでは企業の更なる雇用調整を促し、パートタイム労働者の勤労意欲を抑制し、労働条件の更なる悪化が懸念されます。
 2)共稼ぎ家庭(2号被保険者と2号被保険者)あるいは2号被保険者と1号被保険者との間での分割がない状態で、第3号被保険者を存続させたまま、第2号被保険者と第3号被保険者の間で厚生年金を分割する案は、第3号被保険者でいることを誘導し、第3号被保険者縮小案(厚生年金適用拡大)との整合に疑問が生じます。
 以上、第3号被保険者のあり方についてしっかりと議論する場が設けられることを望みます。
2.離婚時の年金分割について
 離婚時の年金分割が改正に盛り込まれたことは歓迎しますが、「合意に基づく分割を導入」では合意を得る努力を女性に求めるものとなり、特にDVによる離婚などには対応できません。離婚即受給権の分割となる制度を切望します。
 
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