子ども総合計画の実施は市民・専門家・行政・企業の協働で!

市民有志で立ち上げた「夢たち応援団」—立川市発

立川市の子ども総合計画「夢育て・たちかわ21プラン」の策定に関わった市民有志が、プランを自ら実現しよう! 市民と行政、企業も巻き込んで協働してやっていこうと立ち上げた「夢たち応援団」。今、その仕掛けの一つ「大好きな街 立川写真展」の企画が進められている。

主役はカメラを手にした子どもたち。そこに生活する人、遊び場、お店…自分の好きな街の風景をとらえ3人一組でチームを組んで組写真を構成し展示するというもの。夢たち21プランの理念である「子どもたちの笑顔があふれ、歓声の聞こえるまち立川」をめざして、もうひとつの学校であった子どもたちの育ちの場=遊び場を地域に再生したいというのが大きなねらいである。そのために、まず子どもたちがどんな視点で自分の住むまちを見つめているのか、そのメッセージを受け止めたいと考えたからだ。そして、街ぐるみでこの企画をつくり上げていきたいと考えている。

子ども育成課と市子連に協力を依頼し、参加者は地域の子ども会を通して募る。産業振興課を通して商工会議所や地元の企業、商店街などにもできることで応援してほしいと協賛を呼びかけている。すでに撮りきりカメラの無償提供を申し出てくれた写真店もある。団員が地域で培ってきたネットワークや人脈を駆使して自分のできる分野で奔走中で、これが夢たち応援団の強みでもある。企画の段階から関わってくださっている専門家の助言もありがたい。教育現場に身を置きながら、ファインダーを通して子どもたちの遊びの風景を長年撮り続けて来られた写真家Mさんなど。子どもたちへの暖かい眼差しがこの企画の大きな力となるだろう。

子どもたちが参加するワークショップは夏休みに3日間開催。できあがった作品は9月の市役所ロビー展示を皮切りに、公共施設だけでなく書店のイベント会場や商店街の空き店舗などにも展示し、地域の活性化につなげられたらと考えている。「子ども参加の継続した取り組みにできたら…」「写真集もつくりたいね」などと夢はふくらむ。何よりも多くの市民に子どもが写真を通して発信したメッセージを受け取ってほしい。この写真展が市民、専門家、行政、企業の協働の形となるかどうか、応援団の采配にかかっている。
立川市夢たち応援団/立川・生活者ネットワーク 山中ゆう子

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