「東海第二原発の20年延長を許さない!11.27廃炉デー大アクション」に参加

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「東海第二原発の20年延長を許さない!
11.27廃炉デー大アクション」に参加

 

日本原子力発電(株)(日本原電)が、茨城県東海村に所有する「東海第二原発」は、本来なら昨年11月27日に、運転開始から40年を経て廃炉になるはずだった。しかし、日本原電が求めた20年運転延長を、原子力規制委員会が認可したために、再稼働にむけての安全対策工事がすすめられている。

老朽、被災原発である「東海第二原発」の安全対策工事費用を賄えない日本原電に対し、福島原発事故で実質国有化され、国民の税金で存続している東京電力は、2200億円超の資金支援を取締役会で決定した。

このような情勢のなか、東海第二原発の地元茨城県内44市町村のうち、31の自治体議会から、茨城県知事あてに、東海第二原発の再稼働に反対または慎重な対応を求める意見書が送付されている。「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止全国ネットワーク」は、東海第二原発が廃炉になるはずの2018年11月27日を“廃炉デー”とし、20年運転延長を許さない闘いの日と位置づけて、昨年に引き続き、11月27日、「東海第二原発の20年延長を許さない!11.27廃炉デー大アクション」を取り組んだ。

署名提出行動・記者会見

これまで1年5カ月にわたって「わが社の事業方針と異なる」という理由で署名も申入書の受取りも頑なに拒否し続けてきた日本原電だったが、11月27日前日の26日の午後、「署名を受け取ります」との連絡があったという。

署名提出の交渉団構成メンバーは、茨城から村上達也さん(元東海村長)、大石光伸さん(東海原発差し止め訴訟団事務局長)、披田信一郎さん(東海第二原発の再稼働を止める会・東海原発差し止め訴訟原告)、玉造順一さん(茨城県議)、阿部功志さん(東海村議)、大久保清美さん(ひたちなか市議)と「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」の柳田真さんほかの11人。

日本原電本店(台東区上野5-2-1住友不動産秋葉原北ビル)の玄関外で、午後3時から、署名提出行動。日本原電側は、これまでの交渉窓口の総務室・藤田さん(グループマネージャー)他2名が応対した。署名提出行動のなかで、村上元村長は「この原電の姿勢にはあきれている。ロビーにも入れずに威圧的なこの態度は何だ。ちゃんと社長が出てきたらどうか。こんな態度ではたとえ署名を受け取っても、原電が茨城県民や首都圏の住民ときちんと向き合えるのかはなはだ疑問だ。現在東海村では車両が行き来し、再稼働の工事が始まっている。許せない!」と強い口調で問い質した。63,328筆の署名(段ボール7箱)とともに「申入書」を渡し、「署名の一筆一筆には茨城を含む首都圏、全国の人びとの『東海第二原発の再稼働はやめてほしい。再稼働のための工事を即時中止してほしい』という切実な気持ち、怒りがこめられている。日本原電はこれらをしっかりと受け止めて、東海第二原発の廃炉に向けて検討し決断してほしい」と強く要請して署名提出行動を終了した。

署名提出後、署名提出の交渉団メンバーが、その場で記者会見を行った。

署名提出で発言する、元東海村村長の村上達也さん

秋葉原周辺デモ

午後4時すぎ、参加者は、日本原電本店近くの練塀公園から秋葉原駅の周辺をめぐるデモ行進に出発。街の人たちに、「首都圏にもっとも近い、キケンな原発、東海第二原発を廃炉にしよう!」と訴えた。デモの解散は、出発と同じ、練塀公園。

集会とヒューマンチェーン

デモからもどった参加者は、引きつづき、午後5時すぎから、日本原電本店前に集合し、集会を開催。リレートークや音楽演奏で、東海第二原発を廃炉にとアピールした。参加者が手をつないで、日本原電本店の建物を取り囲むヒューマンチェーンを2回実施し、「日本原電は、東海第二原発を廃炉にしろ!」と訴えた。

この日のアクション参加者は約250人だった。

 

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