9.16さようなら原発全国集会開催される
9月16日、代々木公園を会場に、「9.16さようなら原発全国集会」が開催された(主催:「さようなら原発」一千万署名市民の会)。2011年3月に東電福島第一原発事故が起きた後、毎年秋と春に継続して取り組まれてきた集会・デモで、生活者ネットメンバーも、毎回参加している。午前中の雨のためか、参加者は前回を下回る8000人だった。
福島原発事故から8年半、いまだ多くの難題を抱え、4万人を越える被災者が苦しい避難生活を続ける中で、「フクシマを忘れない」、「脱原発社会の実現」を掲げて、さまざまな課題が訴えられた。
発言は、落合恵子さんの呼びかけ人あいさつ、千脇美和さん(福島原発事故刑事告訴支援団)、熊本美彌子さんと村田弘さん(避難の協同センター)、飯舘村焼却場被曝労働裁判原告のともさん、木本さゆりさん(東海第二原発差し止め訴訟)。
「福島原発かながわ訴訟」の原告団長でもある村田弘さんは、避難者の住宅支援を打ち切り、家賃の2倍を請求してくる福島県へ怒りの声をあげた。
山崎誠衆議院議員(立憲民主党)は、2018年3月に立憲民主党など野党4党が中心となって国会に提出した「原発ゼロ基本法案」が、原発推進の自民・公明によって棚ざらしになっていると報告。次の衆議院選挙では、脱原発を争点にしようと訴えた。
連帯のあいさつとして、核兵器廃絶のための署名活動を行っている高校生1万人署名活動、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会の木村辰彦さん、戦争させない・9 条壊すな ! 総がかり行動実行委員会の福山真劫さんがそれぞれの活動を報告。
呼びかけ人の鎌田慧さんが、「事故後の8年半、原発はどうしたら安全かなどの科学論争が行われてきたが、人類と原発は共存できないことがはっきりした。人間として原発を許すことはできない」と訴え、集会を閉じた。
さまざまな市民活動がブースを並べるなか、福島県浪江町の「希望の牧場」吉沢正巳さんがアピールする。
参加者は渋谷コースと原宿コースの2つにわかれてデモに出発した。
渋谷の街を行くデモ参加者のTシャツには、大飯原発運転差止請求判決の要旨が記されていた。