「高校無償化」からの朝鮮学校排除にNO! 東京・生活者ネットワークは即時撤回を求めます

すべての子どもたちに学ぶ権利保障を!

「高校無償化」からの朝鮮学校排除に、東京・生活者ネットワークは反対します!  

 

この日、集会の基調講演にたった佐野通夫さん(こども教育宝仙大学教授)を先頭に、100人超の人々が大山駅周辺を練り歩き、「すべての子どもたちに学ぶ権利保障を」「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対!」などと訴えた。2014年5月31日

板橋・練馬の市民が中心になって、去る531日、下村文科大臣の地元である板橋区大山において「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対」する集会とデモが行われ(呼びかけ団体:「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する全国連絡会/同:板橋連絡会)、東京・生活者ネットワーク、板橋・生活者ネットワーク五十嵐やす子区議、練馬・生活者ネットワーク菊地やすえ区議、やない克子区議らが参加。土曜日の午後、大山駅周辺に集う人々に、朝鮮学校「無償化排除の不当性」を伝え、「すべての子どもたちに学ぶ権利保障を!」「共に行動しましょう!」などと訴えた。

すべての子どもに高校教育を保障しようと、20104月から実施された「高校授業料無償化」制度。しかし、朝鮮学校だけは、いまだ適用除外のままだ。2013220日、下村文科大臣が発した省令で、「高校無償化」から朝鮮学校を不当に排除したからだ。

外国人学校・インターナショナルスクールも対象となる画期的な制度であるにもかかわらず、朝鮮学校だけはずすのは政府による特定の学校への差別、民族差別に他ならず、今年、国内批准20年、国連採択25周年となる「国連・子どもの権利条約」の原則にも悖る事態である。東京・生活者ネットワークは、この事態に強く抗議するとともに、即刻撤回と、一刻もはやい朝鮮高校生への授業料無償化の実施を求めてきた。重ねて、これまで民族を超えて自治体市民が獲得してきた「朝鮮学校への補助金」凍結の動きに対して、強く抗議するとともに、撤回と善処を求めるものである。

 

左から、五十嵐やす子板橋区議、やない克子練馬区議、講師の佐野通夫さん、菊地靖枝練馬区議

この日の集会では、「朝鮮学校が日本に存在する歴史背景」「挑戦高校生への『無償化』排除の不当性」について、教育史学会理事で、日本の植民地教育史・アジアの教育学研究に大きく実績を積まれてきた佐野通夫さん(こども教育宝仙大学教授)が講演。続くセッションでは、生徒・保護者・学校関係者・地域の各関係者らが登壇。問題提起とともに、今後の取り組み(文科行政への働きかけ・裁判支援など)などが共有された。

 

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